初舞台生2016年

2016年の2期生13名の初舞台生の披露を見てきました

2016年の2期生の初舞台は新しいチームのスタートとともに

2016年3月11日に歌劇学院を卒業したHTBジェンヌ2期生13名が、4月8日ミューズホールで初舞台を踏みました。
宝塚と同じように紋付き袴姿で、初舞台披露の内容もほとんど宝塚のものに似ています。

初舞台は、ハウステンボス歌劇団の新しい「チームハート」のお披露目公演内で、初舞台生の口上と舞がありました。作品の中では、初舞台生だけのラインダンスもありました。
【期間】2016年4月8日(金)~17日(日)

 「チームハート」は、「シャイン(光)」「フラワー(華)」に続く新しい3チーム目のチームです。
歌劇団が2013年7月に結成した時に、オーディションで歌劇団に入団して、舞台活動をはじめた愛那月(まなづき)ひかるさん、泉美匠(いずみしょう)さんの2人が、初の生え抜きトップスターとしてチームを率いています。

お披露目公演千秋楽の17日(日)には、ラグーナテンボスでの新劇場に出演するため、チームハートの出陣式も開催されました。
その式にはチームシャインとチームフラワーのメンバーも駆けつけました。

初舞台披露について

劇団員を養成する「ハウステンボス歌劇学院」はおもしろい制度をとっています。
歌劇学院を1年で終えると、実習生として初舞台を踏みますが、正式に歌劇団の団員になるのは、実習生を1年間経験た後、トータル2年間の経験を経てからです。

1年間を「ハウステンボス歌劇学院」で学びを終えると、初舞台をふみ、実際に舞台をふみます。その初舞台が、宝塚の初舞台と同じように、口上という挨拶と舞とラインダンスが披露されます。

「口上」とは

舞台からの挨拶のことで、舞台の上で平伏して、一人ひとり芸名を名乗りながら、初心の挨拶をされていました。
3月に卒業した15人が舞台上で口上を述べました。
宝塚と同じように、上演作品の中で初舞台生だけのラインダンスも披露しました。

初舞台を見ての感想

私は毎年宝塚の初舞台生が出演する公演を見ているので、何も違和感はありませんでしたが、初めてハウステンボス歌劇団の初舞台披露を見た方は驚かれた方もしらっしゃるかもしれません。
ピーンとはりつめた緊張感のある雰囲気の中で口上が行われていきます。
宝塚は初舞台生が40名いるため、実際に口上を担当するのは、代表者3名ですが、ハウステンボス歌劇団では、全員が名前を名乗るので、少々時間がかかります。
そして舞台と客席が至近距離なので、初舞台生の表情の一つひとつが感じとれて、初舞台生は大変緊張するのではないかと思われました。
この至近距離での、厚塗りの舞台化粧は少し違和感がありました。

初舞台でこのような緊張感を味わうのも、後の舞台人生活にとっては、いいことかもしれませんね。

宝塚とHTB歌劇団の違うところは、宝塚は2年の学びを終えて歌劇団員になってから初舞台をふむのに対して、HTB歌劇団は1年の学びを終えてまだ学院生であり、実習生として初舞台を履むことです。1年間は舞台に立っても学院の授業料を払わなければなりません。

そのため初舞台をふんだものの、団員になる前にハウステンボスを去っていく人もいるようです。

宝塚では桜の季節に初舞台生の公演があることが毎年の恒例で、多くのファンが見守る温かい雰囲気があります。

ハウステンボスでも、2015年から恒例となっているようで、今後も定着し、初舞台生の中から多くのスターが育っていくことが楽しみですね。

2016年の初舞台生は新しいチームの始まりと同時に、初めての舞台をふめて、感慨もひとしおだったのではないでしょうか。