カステラの城

カステラの城

ハウステンボスに行ったら、食いしん坊の私は楽しみに寄ってみる所があります。それは「カステラの城」です。
カステラの城試食コーナー
歩きながら細かく刻まれたカステラを爪楊枝でさして、パクパクとブッフェスタイルで試食できるコーナーがあるからです。(試食できる時間帯は決まっています)
カステラの数も数個ではありません、15種類ぐらいあるかな?試食というより、カステラの食べ比べですね。
普段口にしないようなカステラも試食できるので、一口ひとくち、様々なカステラを味わいながら食べます。

アトラクションとお土産売り場が合体

24年11月11日午前11時11分に、カステラの城がオープンしました。
この「1の連続」には、「ナンバーワン店舗にするぞ」という思いが込められていたそうです。

この思い通りに、試食コーナーを備えた「カステラの城」は大ヒットして、開店初日から50メートルの列ができたそうです。
今も、月7千万円を売り上げる大ヒット中だそうです。

長崎というと、黄色い長崎カステラですね。中学の修学旅行でお土産に買いました。
長崎の町を歩くと、いたる所でカステラを売っています。長崎ではカステラは「和菓子」の扱いで、和菓子屋さんがカステラも販売しているそうです。長崎の人にとって、カステラは何かがあると「いただくもの」でもあり、どこでも売っているものなので、ハウステンボスの中にカステラの専門店を作るということに、長崎の人には「今さら」という違和感があって、反対の意見が多かったそうです。

そんな中ハウステンボスの澤田社長はGOサインを出しました。

そしてカステラに「試食」という付加価値を上乗せし、そのカステラを200種類以上を取り揃えたカステラの専門店をアトラクションの一部のように、ワクワクドキドキ楽しめるように工夫したら、大ヒットしたのです。

食べ比べコーナーでは、15種類ほどのカステラをブッフェスタイルでゆっくりと食べ比べる中で、お気に入りのカステラを見つけることができます。もしカステラ選びに迷った時は「カステラマイスター」に声をかけると、食べたいと思っているピッタリのカステラを案内してくれるそうです。

カステラをどうアトラクションにするか、にもアイデアがこなされています。
15種類のカステラが入ったショーケースを「ロの字」型に並べ、お客さんはショーケースに沿って歩きながら、一つずつ試食していきます。試食ゾーンの先には、様々なカステラが陳列してあるので、思わず買ってみたくなりますね。

この「カステラの城」の成功から、「この城をシリーズ化しよう。7つの城をつくろう」ということになり、
 「チーズの城」「ワインの城」「お菓子の城」「九州の城」「海鮮と陶器の城」で現在6つの城があります。
食べ比べや飲み比べができる「城シリーズ」ができて、どれも集客の柱となっているようです。
「チーズの城」のチーズは、日本国内最大の品ぞろえだとか。
この城シリーズの従業員の位置づけは、単なる販売員ではなく、「アトラクションのスタッフ」のような接客を心がけているそうです。

ハウステンボスでのお土産の購入は、このテーマを持ったショップ「城」シリーズがおススメです。
時間によって開催される食べ比べに参加すれば、お土産選びもより楽しめます。

単なるお土産売り場だと、スルーしても、アトラクションのように試食を楽しんだら、思わず買って帰りたくなりますね。
おみやげ売り場もアトラクションという新しい発想は、新しさを追い続けるハウステンボスならではのものですね。